Q1.病院はいつ、どのようなきっかけで出来たのですか?
立野病院として昭和54年に当時の長陽村からの要請で父である上村順一が設立しました。
当時の立野は無医村地区になっており、近くの下野で開業後5年ほど経過していて若かった父に病院開設の要請がありました。当時の増田村長さんから頼まれ、両親や祖父母も悩むに悩んだと聞きました。ちなみに長男である私はまだ中学3年で14歳でした。
Q2.どういう役割の病院ですか?
当院は雄大な阿蘇のカルデラの入り口にあります。
南阿蘇地区(南郷谷)における唯一の病床を持つ救急受入病院で透析医療をやっていることが最大の特徴です。昔は交通外傷が多かったのですが、最近では減少し、代わりに超高齢地域に密着したリハビリを念頭に置いた医療に力を入れています。ちなみに透析医療は当院が阿蘇地域で初めて開始しました。加えて熊本県でも数少ない自由診療を行うあそ統合医療研究所も併設しています。
Q3.平成28年4月の熊本地震では甚大なる被害を受けたと聞きましたが。
立野地区ではライフラインが破壊され、復旧の目途も立たず道路と橋を寸断され、周囲とのアクセスが全くできなくなりました。そこで病院を休止とし、断腸の思いで職員を全員解雇しました。復帰できる職員を募って平成28年6月から上村グループの特別養護老人ホーム陽ノ丘荘の一画で上村ぬくもり診療所を立ち上げ、仮設住宅への在宅医療を柱として1年4ヵ月の診療を行いました。そして長陽大橋が開通した直後の平成29年9月から病院として救急医療を含めた病棟業務、11月からは透析医療を再開しました。全面的に改修を終えたのは平成30年1月でした。
Q4.いよいよ新阿蘇大橋ができて道路の完全復旧となりますが、病院の将来像は?
88床あった病床は、未だ43床しか元に戻っておらず完全復旧とは言い難い状態です。しかし、道路復旧をきっかけに南阿蘇の地域特性に応じた病院にしたいと思っています。それには日々の診療を通して私を含めた職員が、人生の先輩である患者さんたちから沢山のことを学びそして気付き、次世代にも安心を与えられる人間そして病院にならなければと考えています。もちろん災害に強い病院でなければと思っています。
Q5.最後に一言。
私たちは、これまで数えきれないほどのご縁のある人たちのお蔭でここにいることができます。心から感謝申し上げます。「感恩報恩」を実践し、当院の理念であるぬくもりと安心の医療を提供できる職場であり、病院であることを
愚直に追求していきたいと考えています。
Q1.病院はいつ、どのようなきっかけで出来たのですか?
立野病院として昭和54年に当時の長陽村からの要請で父である上村順一が設立しました。
当時の立野は無医村地区になっており、近くの下野で開業後5年ほど経過していて若かった父に病院開設の要請がありました。当時の増田村長さんから頼まれ、両親や祖父母も悩むに悩んだと聞きました。ちなみに長男である私はまだ中学3年で14歳でした。
Q2.どういう役割の病院ですか?
当院は雄大な阿蘇のカルデラの入り口にあります。
南阿蘇地区(南郷谷)における唯一の病床を持つ救急受入病院で透析医療をやっていることが最大の特徴です。昔は交通外傷が多かったのですが、最近では減少し、代わりに超高齢地域に密着したリハビリを念頭に置いた医療に力を入れています。ちなみに透析医療は当院が阿蘇地域で初めて開始しました。加えて熊本県でも数少ない自由診療を行うあそ統合医療研究所も併設しています。
Q3.平成28年4月の熊本地震では甚大なる被害を受けたと聞きましたが。
立野地区ではライフラインが破壊され、復旧の目途も立たず道路と橋を寸断され、周囲とのアクセスが全くできなくなりました。そこで病院を休止とし、断腸の思いで職員を全員解雇しました。復帰できる職員を募って平成28年6月から上村グループの特別養護老人ホーム陽ノ丘荘の一画で上村ぬくもり診療所を立ち上げ、仮設住宅への在宅医療を柱として1年4ヵ月の診療を行いました。そして長陽大橋が開通した直後の平成29年9月から病院として救急医療を含めた病棟業務、11月からは透析医療を再開しました。全面的に改修を終えたのは平成30年1月でした。
Q4.いよいよ新阿蘇大橋ができて道路の完全復旧となりますが、病院の将来像は?
88床あった病床は、未だ43床しか元に戻っておらず完全復旧とは言い難い状態です。しかし、道路復旧をきっかけに南阿蘇の地域特性に応じた病院にしたいと思っています。それには日々の診療を通して私を含めた職員が、人生の先輩である患者さんたちから沢山のことを学びそして気付き、次世代にも安心を与えられる人間そして病院にならなければと考えています。もちろん災害に強い病院でなければと思っています。
Q5.最後に一言。
私たちは、これまで数えきれないほどのご縁のある人たちのお蔭でここにいることができます。心から感謝申し上げます。「感恩報恩」を実践し、当院の理念であるぬくもりと安心の医療を提供できる職場であり、病院であることを
愚直に追求していきたいと考えています。